私は約15年間、消防士として働き、そのうち10年以上は救急救命士として救急車に乗り人命救助の仕事に従事してきました。様々な救急救助現場、東日本大震災など被災地への緊急消防援助隊の派遣経験もあり、一生を救急救命士として地域社会に貢献したいと思っておりました。
数多くの救急業務を重ねる中で、様々な障がいをお持ちになり、日々の生活に不便を感じていたり、自分の将来を悲観したり、親御様が自分の亡き後のことを心配されている現場を幾度も見てきました。精神的な不安がある方も、精神科の閉鎖病棟には入院したくない、話を聞いて欲しいと訴えられることも多かったのですが、救急隊は1分1秒を争い病院に搬送するのが仕事で、長時間の相談や支援は救急業務に支障をきたすため、障がいをお持ちの方に寄り添ってあげられないジレンマがありました。
そんな中、障がい者グループホームが全国的に不足している現状を知り、障がい福祉の支援がしたいと思い消防士を退職しました。これまでの経験から、観察や急変時の対応はプロであると自負しておりますので、重度の障がいや持病をお持ちの方も安心してご利用いただけると思います。
社名は、国際消防救助隊(International‐Rescue‐Team)の頭文字から『IRT』と名付けました。”愛(I)ある(R)手(T)”をすべての人に差し伸べ、地域社会に貢献したいと思います。